【JAZZの歴史・種類・有名曲・名盤等、わかりやすくご紹介】

モダンジャズの原点=ビバップ

ビバップ(bebop)は1940年代初頭に成立したジャズの演奏スタイルで、これ以降をモダンジャズと呼びます。

 

トリオ、カルテットなどの小編成で個人のアドリブがメインの現在のジャズの主流の姿は、ビバップ時代に誕生したのです。

 

1950年代末にはビバップは行き詰まって新しい演奏が生まれてこなくなり、モードジャズやフリージャズで打開する動きが生まれました。

 

では、ビバップは40〜50年代にだけ流行った懐メロなのか?

 

いえいえ、ビバップはたまにしか演奏されない過去の音楽ではありません。

 

それどころか、誕生から半世紀以上を経ても、ジャズの主要なスタイルとしての位置を占めています。

 

今日においても、ライブハウスでの演奏、飲食店のBGMのジャズの、半分以上は広い意味でのビバップスタイルです。

 

ビバップは略してバップと呼ぶこともあり、バッパーというとビバップスタイルで演奏するジャズミュージシャンのことです。

 

ビバップの成立

1930年代はスイングジャズが全盛でしたが、マンネリ化が進んでいました。

 

1940年代初等、スイングに飽きたミュージシャンたちがクラブ閉店後に即興演奏を楽しんでいるうちにビバップスタイルが生まれたというのが定説です。

スイングとビバップの違い

比較項目

スイング

ビバップ

演奏会の主役 ダンスする聴衆 即興演奏するアーティスト
バンド編成 大編成ビッグバンド 3〜6人程度の小編成コンボ
演奏の中心を占めるもの 事前の編曲に従うアンサンブル(合奏) 個人の即興演奏
サウンドの印象 単純でわかりやすい 時とともに極限まで複雑化

大衆のダンスミュージックだったジャズが、芸術になった転換期だったと言えると思います。

ビバップの演奏スタイル

 

曲の選定

16小節とか、32小節とか程度の短い曲を題材に取ります。

 

チャーリー・パーカーの「Confirmation」のようにオリジナル曲の場合もありますが、ミュージカルの挿入曲などのポピュラー音楽がよく使われました。

 

「Stella By Starlight」とか「Summertime」とか、もともとはミュージカルの中の曲です。

 

頻繁に使われる曲は「ジャズのスタンダード」として定着していきました。

 

つまり「スタンダード」はもともとはジャズではなく、古いポップスだったのです。

 

テーマ演奏

最初に選んだ曲のメロディーを演奏します。何の曲なのかを提示するわけです。

 

アドリブ(=インプロヴィゼーション)

曲のコード進行(和音のみで、テーマのメロディーを抜いたもの)を延々何度も繰り返します。

 

その上にソロプレイヤーがコードに合う自由なメロディーを即興で作って乗せます。

 

コードの音しか使ってはいけないというルールだと、すぐにマンネリになって退屈になってきます。

 

そこで古い和声法では「合わない」とされていた音も、新しい感性のもとで「刺激的で合う」と判断されたものはどんどん使うようになりました。

 

これがいわゆるテンションです。テンションとは振りかけると味が刺激的になる、スパイスみたいな音のことです。

 

コードを似た響きの別のコード(代理コード)に置き換えて、変化をつけるということもよくやります。

 

こうして複雑で刺激的なソロプレイを、プレイヤーが交代で展開していきます。

 

順番に決まりはありませんが、管楽器→ピアノ→ベース→ドラムの順番でやることが多いです。

 

テーマ演奏

最後にもういちど曲のテーマを演奏し、エンディングで結びます。

 

最後に「これは何の曲だったのか?」を提示することで、演奏全体のまとまりをつける機能があると考えられます。

 

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