【ジャズ初心者ガイド−JAZZの歴史・種類・有名曲・名盤等、わかりやすくご紹介】

すべてのルールを否定した即興至上主義

モダンジャズの幕開けとなったビ・バップでしたが、1950年代後半には行き詰まって、どの曲を誰がやっても似たり寄ったりで新鮮な音楽が生まれない状況に陥っていました。

 

これを打開するために起こった動きが2つあって、ひとつはモードジャズ、もうひとつがフリージャズです。

 

モードジャズというのはルールの変更です。

 

バップのルールだとマンネリだから、別のルールでアドリブしてみようという試みです。

 

これに対してフリージャズはルールの否定・破壊です。

 

音階もコードもリズムも関係ない。各人、まったく好きなように演奏していい。

 

頼りはミュージシャンの直観のみ。それでどんな音楽ができあがるかやってみよう・・・それがフリージャズです。

 

オーネット・コールマンがドン・チェリー、チャーリー・ヘイデンらと始めて、世界中に衝撃を与えたのが最初で、このバンドが一番重要です。

 

最盛期は1960年代。ヒッピー文化とか、若者が世の中を変えようという激しいムーブメントを起こした時代です。

 

徹底的に破壊することで何かが生まれるはずという理想ないしは幻想があった。

 

フリージャズは、ジャズの種類の中でも最も好き嫌いが激しいジャンルですね。

 

いずれにせよ、ノールールというルールではしばらくすると行き詰まってしまい、70年代にフュージョンが登場すると消えていきます。

 

今では全曲フリージャズというコンサートはあまり聞いたことがないですね。

 

フリージャズの主要なアーティスト

  • オーネット・コールマン(アルト・サックス)
  • ドン・チェリー(トランペット)
  • チャーリー・ヘイデン(ベース)
  • アーチー・シェップ(テナー・サックス)
  • エリック・ドルフィー(アルト・サックス、フルート、バス・クラリネット)
  • セシル・テイラー(ピアノ)

 

ぶっちゃけ、フリーってどうなの?

落書もセンスのある人がやるとカッコいい落書になるし、部屋に飾ったり、商品パッケージに使えるものになったりすることもありますね。

 

そういう意味でフリージャズにもカッコいいものもあると思います。

 

例えばチックコリアの有名なアルバム「Now He Sings, Now He Sobs」の最後の曲はフリー的な曲ですが、劇的なほどの構成感があって、カッコいいです。

 

でも多くの人が「わけがわからない」「音楽ではないデタラメ」と感じる作品も多くあるのは事実です。

 

それはわかる人にはわかる素晴らしい作品なのか、ただのハッタリなのか。

 

管理人は、フリージャズの評価については、1曲1曲聞き手個人個人が判断すればいいと思います。

 

例えば、ごく普通のジャズが秩序ある音楽に聞こえず、全く理解できない人もいます。

 

とすると、フリージャズだって自分には理解できないだけで、わかる人は秩序や美を感じているのかもしれないじゃないですか?

 

一方で、昔の熱狂的なフリージャズファンみたいに「フリー=純粋で芸術的、他の音楽=商業主義的で俗悪」と決めつけるのもどうかしてる。

 

結局、音楽は好き嫌いであって、自分が感じることを信じればいいのだと思います。