【ジャズ初心者ガイド−JAZZの歴史・種類・有名曲・名盤等、わかりやすくご紹介】

教会音楽の音階を利用して作られた新しいジャズ

モダンジャズの幕開けを飾ったビ・バップでしたが、1950年代末にはマンネリの壁にぶち当たっていました。

 

これを打破するために、トランぺッターのマイルス・デイヴィスが西洋の古い教会音楽の音階を応用して作ったのがモードジャズです。

 

モードとは音階のことで、代表的なものにドリアン・モード、リディアン・モード、ミクソリディアン・モードなどがあります。

 

やや詳しい音楽的解説

ビ・バップの方法論はコードからのアプローチです。

 

コードをどんどん複雑にしていきます。

 

今日ジャズ・スタンダードと呼ばれている曲の大半はもともとはミュージカルの挿入歌などのポップスで、オリジナルのコード進行は単純でした。

 

それをテンションと呼ばれる刺激的な音(昔の基準では外れてる音とされた)を加えます。

 

あるいは、代理コードと呼ばれる響きが似た別のコードに置き換えます。

 

さらに色々な音楽理論を駆使して、1曲の中で小さな転調を何度も行ったり、コード進行をどんどん複雑にしていきます。

 

その結果、1曲の中でコードは激変することになります。

 

そのコードをバラした音を使ってアドリブするのが、ビ・バップの基本的な方法論です。(コード分解)

 

でも、これを推し進めた結果、逆にどの曲もどの演奏も同じようなサウンドになっていきました。

 

モードジャズではこれとはまったく逆の発想で、コード進行は単純化し、音階の中での遊びで変化を作り出します。

 

例えばモードジャズの代表曲であるマイルス・デイヴィスの「ソー・ファット」や「マイルス・トーンズ」では、コードはたった2つしか登場しません。

 

使われる音階は基本的にドリアン・モードだけです。

 

この2曲を、それ以前のビ・バップの曲と聞き比べるとモード・ジャズのなんたるかが一番よくわかります。

 

モードジャズはちょっと神秘的で、都会的で、とても現代的な響きがする大人っぽい音楽です。

 

ビ・バップに比べて圧倒的に単純な方法論を用いているのに、とても変化に富んだ奥行きの深いサウンドに仕上がっているのがわかるはずです。

モードジャズの入門オススメCD

 

カインド・オブ・ブルー