【ジャズ初心者ガイド−JAZZの歴史・種類・有名曲・名盤等、わかりやすくご紹介】

20世紀初頭−JAZZの誕生

20世紀初頭、黒人音楽がさまざまなポピュラー音楽を生み、白人社会を含めて世界中に広がっていきます。

 

その中で生まれた最大のジャンルがジャズです。

 

ブルース

19世紀後半頃にアメリカ南部の黒人の間で生まれたといわれる音楽。

 

黒人以外にも広く知られるようになったのは、20世紀に入ってからです。

 

古い黒人音楽の中では一番重要です。

 

1862年に奴隷解放された黒人が、20世紀に労働力としてシカゴやニューヨークなど北部や西海岸に移住していくに従い、各地でのスタイルが生まれました。

 

古い歴史を持つ音楽ですが、一時代だけ栄えた音楽ではなく、その後も発展を続け、現代でも一つのジャンルを形成しています。

 

例えば、この日本においても全国でブルースのコンサートやセッションが行われています。

 

ジャズやロックンロールのルーツであり、現代のポピュラー音楽成立に大きな影響を与えたジャンルです。

 

現代のロックへの影響も大きく、例えばエリック・クラプトンは黒人ブルースを深く研究してカバーしているロックギタリストとして有名です。

 

音楽理論的には、基本的にコードが3つしかない単純な進行で、ブルーノートと呼ばれる陰翳を帯びた音を使用することが特徴。

 

シンプルな音楽なので「どの曲も同じに聞こえる」とバカにしたり、嫌う人もいます。

 

でも、そのシンプルさの中に深い手触りの違いが無限にあるからこそ、1世紀以上にわたって多くの人を魅了し続け、様々な現代のポピュラー音楽の源泉になってきたのです。

 

管理人の個人的経験から言わせてもらうと、ブルースのファンは、ジャズファンよりロックファンに多いですね。圧倒的に。

 

無数のブルースアーティストがいますが、特別に重要な人物だけ挙げるとすると、ロバート・ジョンソン、マディ・ウォーターズ、B.B.キングなどギタリストが多くなります。

 

ラグタイム

1897〜1922年はラグタイム時代とも言われ、この期間に大流行。

 

アーティストではピアニストのスコット・ジョプリン。曲では彼の「The Entertainer」が突出して有名。

 

1971年のアメリカ映画「スティング」の主題歌に使われたためです。

 

それ以外は、素晴らしいアーティストも曲もあるけれど、マニアの知識に属します。

 

基本的には古い過去の音楽で、鑑賞・演奏の人口は少ないです。

 

もちろん、そのことと音楽の質とは関係がないので、「自分に合う!」と感じたら深く探究してみてください。

 

ブギ・ウギ

1920〜30年代頃に、酒場のピアノ音楽として生まれたスタイルです。

 

コード進行はブルースと同様ですが、左手がジャンカジャンカジャンカジャンカとコードをリズミカルに刻む、元気で陽気な音楽です。

 

その後、ロックやポピュラー音楽に取り入れられ、「何とかブギ」というタイトルの曲も数多く作られました。

 

でもオリジナルのスタイルに忠実なブギというのは、やはり過去の音楽に属すると思います。

 

パイントップ・スミス、カウ・カウ・ダヴェンポート、ジミー・ヤンシーなどが有名です。

 

ニューオリンズ・ジャズ

最も古いジャズのスタイル。

 

米国南部ニューオリンズで1910年ごろには出来上がっていたといいます。

 

黒人や混血のクレオールらが生み出しました。

 

そのうち白人もこの音楽を好きになって演奏するようになりました。

 

ディキシーランドジャズというのはもともと白人が黒人・クレオールバンドを真似て演奏するニューオリンズジャズのことでした。

 

でも白人黒人混成バンドも増えて、この区別は意味がなくなっていきます。

 

音楽内容は同様なので、マニアでない人はニューオリンズ・ジャズ=ディキシーランド・ジャズでいいと思います。

 

米国の第一次世界大戦参戦とともにニューオリンズの歓楽街が廃れ、ミュージシャンたちはシカゴに向かいます。

 

シカゴを拠点に演奏されるニューオリンズスタイルのジャズが1920年代に一世を風靡します。

 

その中で一番有名で、才能があって、音楽の流れを大きく変えたのが、「サッチモ」ことトランペッターのルイ・アームストロングです。

 

この人は歌も個性的なダミ声で上手ですし、スキャット(ドゥビドゥビシャバダバとか歌で楽器を模倣すること)というものを世界で最初にやった人です。

 

このジャンルではとりあえずルイ・アームストロング(サッチモ)と「聖者の行進」を覚えておけばいいと思います。

 

さらに興味がある人は、ジョー・キング・オリバー、バディ・ホールデン、エドワード・キッド・オリー、ジェリー・ロール・モートン、ロニー・ジョンソンなどを調べてください。

 

このジャンルは1940年代に「古いジャズの再発見」という位置づけで、リバイバルブームになっています。